アスンシオンカワムラ新聞

パラグアイで整体治療に携わっています。日々思ったことを綴ります。

『里見八犬伝』について一言

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撮影の合間に
 私が子供の頃好きだったテレビ番組にNHK の人形劇『里見八犬伝』がある。

 坂本九が語る五七調のリズミカルなナレーションと、奇才辻村ジュサブローの半分イッテるような人形遣いに引き込まれ、毎日食い入るよう観ていた。その後戦記物に興味を持つきっかけとなったと言える。

 八犬士の名前は、犬塚信乃、犬飼現八····後は忘れたので(笑)、早速インターネットで調べてみた。
 正式には連続人形劇『新八犬伝』と言うらしい。1973年4月から1975年3月まで放送されたとある。と言うことは中学生の頃か。

「仁義礼智忠信孝悌いざとなったら珠を出せ、力が溢れる不思議な珠を! 」この歌を歌いながら、ズボンをいきなり下ろして、自分のモノを見せつける級友がいた(何が言いたいのかまあ分かるけど)。

 さて学生時代「河村は四字熟語とかことわざを会話の端々に入れるのが好きやな」と言われた事がある。
 そう言えば「先んずれば人を制す」とか「泣いて馬謖を斬る」などよく口にする方だ。決して博識だと自慢している訳ではありません(笑)。
 何とか症候群の類いではなかろうかとも思ったが、もしかすると多分に『新八犬伝』の影響があるのかも知れない。
 九ちゃんの故事や格言をふんだんに使った講談調の解説に、すっかりハマってしまい、故意に真似するようになったからだ。「不撓不屈の精神で頑張ります」とか「本日、これまで !」とか。
 

 そしてもう一つの八犬伝と言えば、薬師丸ひろ子主演、深作欣二監督の『里見八犬伝』(1983年角川映画) である。

 実は私も出演した。と言っても「死体」で寝転がっているだけの役と、深作監督自らに「君、ちょっと来て」と言われてやった「つっ立ったままのセリフなし門番」であるが(笑)。
 柔道部同期の Y 君がエキストラ役のバイトを見つけてきて、二人で京都郊外のロケ地まで行ったのだ。

 玉梓(たまづさ)を演じた夏木マリさんに「立派な体格してるわね。学生さん、柔道部 ? 」と言われ「はい、そうです」と答えた事を覚えている。確かサインと握手をして貰った。見かけよりずっと気さくな人であった。

 後日映画を観た人から、「お前の出演シーンは 2.5 秒だった」と報告があった。
 二人揃って3日も稽古を休んだので、栗村先生や先輩方にはえらく絞られたが、それはさておき。
 
 よし今度は、本家本元の曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」を読んでみようか。此の所時間は沢山あるので。

『本日、これまで ! 』