アスンシオンカワムラ新聞

パラグアイで整体治療に携わっています。日々思ったことを綴ります。

他山の石とは

 
 今朝電気代を払いにANDE(パラグアイ電力公社) へ行った。

 何故か請求書が家に届くのがいつも遅く支払期限間際であったり、酷い時は締切日を過ぎてからということもあるので(笑)、昔はいらいらしたものだ。
 しかし支払いが遅れても1ヶ月以内であれば延滞金は発生しないので、請求書に書かれた支払期限日プラス1ヶ月迄に払えば良い、と考え方を切り替える方がよい。
 「郷に入っては郷に従え」ということでしょうか。
 
  さて当地でもコロナは依然として終息していないが、最近はもうニュースも以前ほど注意して聞かなくなった。
 現在パラグアイではデング熱が猛威を振るっており、これも罹るとそれなりに厳しいので決して油断できないのだが、人間流石に四六時中緊張の連続でもやってられないので、まあ出来る範囲で予防と体調管理に努めるしかないなというスタンスで生活している。

 昨年度コロナの出始めは、南米の優等生であったパラグアイ、今では皆さんすっかり緩みきっているという感じだ(泣)。
 

f:id:spqr020220:20210218083521j:plain
ニャンドゥティ(パラグアイの伝統的レース刺繍)をモチーフした歩道橋

 ANDEの電気代徴収窓口の横に「私は聾唖者です」と紙が貼ってあった。
 もしかしたら口の動きを見てもらう方が、少しでも仕事の手助けになるかと思い、マスクをずらして「ブエノスディアス、セニョール」と言った。すると彼は横を向いてにこりともせず、手のしぐさでマスクをつけろと言っている。
 何かまずいことを仕出かしたかと一瞬思ったが、同時にこのおっさん愛想のない奴やなとも思った。

 障害のある人もない人も、共に生きていく社会を作っていくことに少しでも協力したいと常に思っている。これは本音だ。そして障害による不便さから発した彼と私のちょっとした気まずい食い違いを、彼の所為などと非難するつもりは毛頭ない。

 だがおっさんも朝から仏頂面したままだし、請求書のちぎり方は乱暴だし、お釣りは投げて寄越すしと、若干ソーシャルスキルに問題ありと言えなくもない。

 いや他人のことをとやかく言うのは止めよう。こういう時こそ「人の振り見て我が振り直せ」で良いではないか。

 正しく我以外皆我師である(吉川英治)。