アスンシオンカワムラ新聞

パラグアイで整体治療に携わっています。日々思ったことを綴ります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

君はマッスル北村を知っているか

パラグアイ・アスンシオンで整体治療に携わって26年。 開業したての頃は患者が増えたり減ったりする度に一喜一憂していたものだ。しかし今は患者が少なければ少ないで、自分用の時間がそれだけ持てるのでよし。反対に患者が多くなればなったで商売繁盛笹持っ…

社会通念(暗黙のルール)論

パラグアイはじめ南米諸国では、見た目で人を判断し、それで応対がガラリと変わることがある。 もし銀行やレストランで不愉快な扱いを受けたくなければ、きちんとした格好で行く方がいい。草履よりも靴を履いて行った方が無難だ。南米はラフなイメージがある…

副業をぶっ壊す(立花某とは関係ありません)

近頃コロナが下火になってきたせいか、患者が増えてきた。 まことに有難いことだが、数年前から一日に診る患者数を五人までと制限しているので、飛び込みの人に対して今日は既に予約が一杯でと断ることもままある。 開業当初は飛び込み患者を断ることは滅多…

好きこそ物の上手なれ

東京で就職して一年経ったある日、親友H君が目白のアパートへ遊びに来たので、腕相撲で軽くひねってやろうと思ったが、思いもよらず苦戦を強いられた。 それまでガンガントレーニングをしていた人間が急にやめると、筋力はかえって一般人よりも落ちてしまう…

カンクンで不労所得を得た話

2015年12月メキシコ・カンクンへ行った。「オールインクルーシブ9泊10日」というパッケージツアーである。 Embarcadero de la Isla Mujeres ホテル内に8ヶ所あるレストラン(メキシコ、中華、フランス、パスタ、海鮮、バーベキューの各料理他)や各階に設けら…

風邪は自然の健康法

WHO憲章によると「健康は肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態云々」とあるが、その状態を手に入れるためには何をすればよいか。 この種の情報は巷に溢れており正直食傷気味であるというのが本音だが、風変わりな説として「風邪をひいたら発想の転換…

大人の流儀(某伊集院をパクった訳ではありません)

近所のジムでトレーニングしていたら、日本人ぽい顔の若者がいたので話しかけたのが、そもそものきっかけである。徹(とおる)君は小柄だが全身鋼のような筋肉をしていた。14,5年前のことだ。 聞くと日本から単身南米にやって来て、アルゼンチンやボリビアのサ…

治療の心得を考える

「他のカイロプラクティックへ行ったが改善が見られないので、当院へ来た」という患者が暫く続いた。つまり近年パラグアイでもカイロプラクターが増えつつあるということである。 そう言えばインターネットで検索して来る人も多い。昔は口コミで来る人が殆ど…

自律神経を整える法

アスンシオンも朝夕めっきり寒くなった(先日は最低気温7℃)ので、物置からストーブを引っ張り出した。過去の日記を読み返しても、例年五月二十日前後に「今年初めてストーブ使用」と記述がある。 当然ながら南米パラグアイでも寒い時は寒いのであるが、今の時…

Algo fortuito (偶然の出来事)から筋トレを考察する

Avda. Santísima Trinidad 仕事が終わってからジムへ行く。よほど他に用事がない限り、ほぼ毎日行っている。 私にとってジム通いは、イスラム教徒が一日五回メッカに向かって礼拝するように、趣味というよりは寧ろ信仰に近いものと自負している。 大体の流れ…

この歳になって気づいたこと

あるオステオパシー医から電話がかかってきたのは、まだ開業準備に追われていた1995年5月頃だ。「一度会って話がしたい」とのこと。 約束した時間に彼の自宅兼治療所へ行った。オステオパスG氏は50代半ばの人当たりのよいフランス人だった(当時パラグアイに…

肉は硬かったが、(色々な意味で)良かったこと

Av. Santísima Trinidad 妻とショッピングセンター内にあるステーキ店へ行った。 ブエノスアイレスにある有名な肉料理レストランのフランチャイズ店舗として、アスンシオンにオープンしたのは6~7年前の事だったと思う。ここは二号店である。 コロナ以前は、…

聖週間に山口社長を回想する

NHK で「さかなクン」の番組を観ていたら、昔の魚屋時代を思い出した。あれは二十代後半に積んだ貴重な体験だった。 おかげでその後多少の困難にぶつかっても「あの時頑張れたのだから、今回も何とかなる筈だ」というポジティブ思考を身に付けられたのは大き…

一年経って(雑感)

一昨日イパネへ行った。 イパネはアスンシオンから27キロ離れた郊外にある田舎町である。毎年この時期に行き税金を納め、それからパラグアイ川を眺めて帰る。一年前その時の様子や拡がり始めたコロナ禍についての心境を、当ブログに記した。 新型コロナ収束…

その名前どういう意味ですか

南米の中央に位置するパラグアイの気候は亜熱帯性で、夏(11月~3月)はとても蒸し暑い。 その為在宅時は裸でいる事が多い(勿論上半身のみ)が、ある時開襟シャツを羽織っている方が、かえって暑さが和らぐことに気づいた。 それ以来開襟シャツ党となった。中東…

他山の石とは

今朝電気代を払いにANDE(パラグアイ電力公社) へ行った。 何故か請求書が家に届くのがいつも遅く支払期限間際であったり、酷い時は締切日を過ぎてからということもあるので(笑)、昔はいらいらしたものだ。 しかし支払いが遅れても1ヶ月以内であれば延滞金は…

発声の効力を侮るべからず

『ザ・ゲーム【RULES OF THE GAME 】』(著者ニール・ストラウス)を読んだ。 サブタイトルに〈極上女を狙い撃つ、ナンパ師レベルをチェック〉とあるので、巷に溢れるナンパ本の類いかと勘違いされそうだが、人生の指南書と言っても過言ではない程為になること…

ラブレターを代筆したこと

アスンシオンは連日の雨降りで異常に蒸し暑く、不快な天気が続いている。これがからっとした気候であれば、暑くても案外耐えられるのだが、湿度が85%以上あると呼吸するのも億劫になる程だ(常にマスクを使っているのも有るだろうけど)。 地球温暖化の観点か…

最初にして最後の出張治療で学んだこと

1995年6月からアスンシオンで整体治療を始めたが、当初仕事は殆どなかった。その頃は本を読むか、DIY ばかりして過ごしていたものだ。 そんなある日「私の家に来て治療してくれないか」と電話がかかってきた。ある日系人の方だった。「それよりも当治療所へ…

語るに落ちた

Parque Guasu 「先生、ビールはどのメーカーのやつが好きなのか」と、余りにもひつこく聞いてくる人がいた。この患者さんは何事に於いても、ちょっと細か過ぎるというか、物事を針小棒大に話す癖があるので、この時も少し鼻白みながら答えた。 「Rさん、特に…